文章の種類で変わるAIっぽさ。タイプ別の癖と対策
AI表現・文章推敲コラム
前のコラムでは、AIっぽい日本語に共通する癖を挙げました。ただ、実際に出てくる癖は、書いている文章の種類によってかなり違います。ブログ記事のAIっぽさと、ビジネスメールのAIっぽさは別物です。ここでは種類ごとに、出やすい癖と直し方を見ていきます。
ブログ・Web記事
いちばん典型的なのがこのタイプです。「本記事では〜を解説します」で始まり、「〜が注目を集めています」と続き、最後は結びの定型で締める。読者への問いかけで入り、きれいにまとめて終わる、あの形です。
直すなら、前置きを丸ごと削って本題から始めるのが手っ取り早いです。導入の3行はたいてい無くても通じます。
チャット・対話ログ
AIとの会話をそのまま貼りつけると、相手を持ち上げる相づちが目立ちます。「鋭いご指摘です」「その考え方、とても本質的です」といった、頼んでもいない評価です。会話では気になりませんが、文章として残すと過剰に映ります。
対策は、評価のフレーズごと削ること。相づちを消しても情報は減りません。
ビジネスメール
このタイプの癖は、単語よりも「敬語の過剰さ」に出ます。「〜していただけますと幸いです」が1通に何度も出る、時候の挨拶が妙に丁寧、用件に対して本文が長い。ていねいに書こうとした結果、かえって距離を感じる文面になります。
短く用件から入り、敬語は一段落とす。それだけで自然になります。
小説・創作
創作では独自の癖が出ます。「ただの〜ではない。〜だった」と大げさに格上げする決め台詞、「胸の奥がじわっと熱くなった」のような感情描写のテンプレ、章の終わりを「知る由もなかった」で引く型。どれも学習データでほめられた表現ゆえに、AIが好んで再生産します。
直すのは難しい領域ですが、まずは同じ比喩・同じ締め方の反復に気づくところからです。
レポート・ES
レポートやエントリーシートでは、中身のなさが「両論併記」の形で出ます。「〜という意見がある一方、〜という指摘もある」で終始し、結局書き手の立場が残らない。ESなら「貴社の成長性に魅力を感じ」のように、社名を入れ替えても成立する空虚な志望動機が典型です。
自分だけが書ける具体的なエピソードや数字を足すと、テンプレート感はかなり薄れます。
SNS
短文投稿では、翻訳調のぎこちなさや絵文字の過剰、無関係なハッシュタグの羅列が目印になります。「それは素晴らしいですね」など、文脈を無視した汎用のほめ言葉もそうです。
Ningenizeでは、エディタ上部で文章の種類を切り替えると、その種類で出やすい癖に絞ってチェックできます。同じ文章でも、ブログとして見るか小説として見るかで指摘が変わります。書いているものに合わせて選んでみてください。
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